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2006年10月12日

『えーんやろかの会』第1回学習会@京都

 ぴよです。あんころチーム@京都から、引き続き京都の行動報告です。
 京都では、教育長門川氏が国会で「京都は教育基本法改正後の教育を先取りしている」と公言するほどの教育改悪先進地域です(っていうか、教育基本法改正後を先取りしているっていうことは、現行の教育基本法に違反しているっていうことです)。

 で、そんな京都でこの秋に強行されようとしているのが「日本文化検定」、通称「ジュニア京都検定」です。これは、教育委員会が作成させた教科書(教育基本法第10条違反ですね)に基づき、京都を「天皇のおひざもと」と形容し、同和問題や在日外国人問題などを一切無視し、歴史のページには女性を一切登場させないというものすごい教科書です。その上、この検定試験は京都市内の全小学校4〜6年生に、授業時間などを使って強制的に受験させるらしいのです。
 実施に損るまでの手続き、検定に使われる教科書の内容などおかしなことばかりで、京都を愛する人々&怒っている人々により「こんなん学校でやってえーんやろか 日本文化検定の中止を求める会」(通称『えーんやろかの会』)が結成されました。活動としては連続学習会、訴訟、監査請求などが予定されています。
 で、今日は第1回学習会でした。以下、その報告です。

 11日午後19時から、洛陽教会地下ホールで連続学習会の1回目が行われました。講師は京都造形芸術大学客員教授の仲尾宏先生で、テーマは「京都に耳(鼻)塚はないのか―京都の朝鮮文化を考える。」でした。
 参加者は約30人ほど。京都新聞で取り上げられたこともあり、今までお会いしたことのない方もたくさんいらしてくださいました。司会の京都大学教員、水野直樹先生から「日本文化検定」の問題性や今日の講師である仲尾宏先生の紹介を少しして頂いて、その後講演に移りました。
 内容は、仲尾先生のレジュメに従い、古代から幕末までの日本史を考え直すというものでした。この内容が実に面白い。
・弥生時代とは誰によって作られたものなのか(弥生時代の間に数百万人が朝鮮半島などから渡来している)、
・平安京は誰によって作られたのか(平安京建設は秦氏の財力・技術力によってなされている。また桓武天皇の母は百済王の子孫で、おそらく桓武天皇自身も渡来系の人々に囲まれて育った)、
・金閣寺とは何だったのか(将軍を辞したあとも実権を握った足利義満が中国・朝鮮からの公使を招いたゲストハウスだったのでは)、
・「豪華絢爛」と称されている安土桃山文化を支えたものは何か(生産力の向上、銀の精錬法などには朝鮮半島からもたらされた技術が使われている)、
・秀吉の朝鮮侵略と京都の関わり(耳塚、じゃなくて鼻塚。日本へ連れて来られた朱子学者と京都の商人との関わりなど)
・江戸時代は本当に「鎖国」していたのか(京都には朝鮮通信使が11回訪れている。また、長崎貿易の7割は中国と行われている)

 ・・・などなど、何度も目から鱗が落ちる思いを味わった1時間半でした。
 その後は会場から質問・感想など。今日初めて来てくださった方から「こんなところで地味に学習会をしているより、もっと行動していかなければいけないのではないか」という意見が寄せられたり、現場の先生が9月以降の状況を報告してくださったり、新聞を見て来てくださった方から、検定制度それ自体を問うような発言が寄せられたりと、聞いている方も興味深く、また引きつけられるお話が多かったです。

 歴史を学ぶというのは、現代を知ることでもあると思います。今、自分たちが思い込んでいる世界は実はこんなに違うものだった、と分かる楽しさと興奮。「日本」は「日本人」が作ったものではなく、中国、朝鮮などアジアの国々から多大な影響を受けて作られたものであるという、当たり前なのに(時に意図的に)無視されている事実。やっぱり歴史を知るっていいね、としみじみ思った一夜でした。
 しかし、会場からの指摘にもあったように、教会の地下で地味に活動しているだけでは何も変わらないのも事実です。このままではカタコンベです。地下活動です。
 その後、とりあえず目下できる行動としては
・「日本文化検定」の訴訟に参加する(参加できるのは監査請求の原告になった人だけですが)
・10月15日の教育基本法改悪反対集会に参加して気分を盛り上げ、更にその後のデモにも参加して怒りを発散&周囲にアピール
・書店で「日本文化検定」のテキストを見かけたら店員に抗議する
・「日本文化検定」のチラシ(どう見ても日の丸にしか見えないやつ)を見かけたらごっそり取って行く
 などが提起されました。

 いつも思うのですが、日本にせよ京都にせよ、ほんとうにその場所を愛している人なら、その場所をステレオタイプに教えられて、その上で「愛せよ」なんて言われたら腹が立つのではないでしょうか。京都は「日本文化検定」のテキストなんかで教えられるよりもずっと深いし、日本は「美しい国」なんてアホな単語で語られるほどつまらない所ではないはずだと思います。愛する場所のために、その場所を冒涜するような行為とは戦いたいなあ。
posted by あんころ at 03:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 報告
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