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2006年11月06日

北海道での「日の丸・君が代」処分取り消し裁決の報告

 北海道教職員組合の方に、10月20日に出された「日の丸・君が代」処分取り消しの北海道人事委員会裁決についての報告を寄せていただきました。
 本文でも触れていますが、この裁決は処分が取り消されただけではなく、子どもの権利条約の観点や現場の教員の教育課程の編成権も認定する画期的な内容です。これは、現場の教員が「教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負つて行われるべきものである」という教育基本法の精神を具体化し、子どもの権利としての教育活動を地道に続けてきたことのかけがえのない成果だと思います。改めて、この意味をかみしめたいですね。【いしだ】
■「日の丸・君が代」処分取り消し事案の北海道人事委員会裁決について

 すでに速報等でお知らせしているように、私たち北教組は10月20日に「処分取り消し」の裁決を勝ち取ることができました。
 01年9月から05年9月まで5年間、16回に及ぶ人事委員会の審理闘争では、現場組合員の証言を始め、大変お忙しい中、小森陽一さん、高橋哲哉さんなど7人の学者のみなさんに証言をしていただくなど多くの人々のご協力をいただきました。また、全国の仲間のみなさんから激励や支援をいただきました。ここにあらため御礼を申し上げます。
 本裁決は、9・21の難波判決に続き、全国に吹き荒れる学校現場への「日の丸・君が代」強制に警鐘を鳴らしたものであり、現在、教育基本法を改悪して国家のための教育を推進しようと考えている人たちにこそ真摯に受け止めてもらいたいものです。
 さて、私たち北教組が、人事委員会審理における闘争をとおして勝ち取った成果としては、懲戒処分が取り消されたことはもちろんですが、道人事委員会がその判断理由として1)行政や校長が最大の拠り所としている「学習指導要領」の国旗国歌条項の法的拘束力を明確に否定したこと、2)子どもの権利条約12条「意見表明権」に違反するとしたこと、3)子ども、教職員に対して、日の丸拝礼や君が代の斉唱、演奏を強制することは、子ども、教職員の思想良心の自由を侵害するとしたこと、4)教育課程の編成に関する限り一般の行政組織における上位の者が発した職務命令に会の者が従うといった意思決定方法がそのまま当てはまるものではないとしたことなどをがあります。しかし、残念ながら私たち北教組の主張が100%受け入れられたものではありませんし、難波判決の方が優れている点があるもの事実です。しかし、そうであっても本裁決には、今後の「日の丸・君が代」強制攻撃に対して、学校現場でたたかいをすすめる人々に勇気と力を与えたものと考えています。
 今後、北海道教育委員会は、制度として地裁に提訴ができないことから、不当にも人事委員会に再審を請求することが予想されます。そのため、北教組は、道教委に対して人事委員会裁決を真摯に受け止め、学校への「日の丸・君が代」強制を行わないよう強く求めていきます。
 また、難波判決同様、本裁決が出された背景として、学校現場での「日の丸・君が代」強制反対の闘いが未だ継続されていることを無視する訳にはいきません。闘いは、抵抗することです。抵抗しなければ、決して道を切り開くことはできません。北教組は、難波判決や人事委員会裁決を活用し、子ども、保護者、教職員の思想・良心の自由を守るため学校現場での反対運動を、今まで以上に強力に展開していきます。
 今、与党は、衆議院で教育基本法改悪法案の採決を強行しようとしています。今まで数々の危機を私たちの反対運動によって防いできました。私たち北教組も、全国連絡会のみなさんと連帯して改悪反対闘争をすすめていきます。
 ともにがんばりましょう!


posted by あんころ at 23:20 | Comment(1) | TrackBack(0) | 全国各地から
この記事へのコメント
東京に続く北海道での勝利は、新潟でたたかっている私たちにも大きな力となります。
新潟でもぜったい処分を跳ね返します!
そして、教育基本法を変えさせないためにがんばりましょう!
Posted by ひろ at 2006年11月07日 16:11
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