どうも、ぴよです。
いきなりですが、今週、京都では教育基本法改悪路線の最前線を突っ走っているイベントが実施中です。名付けて「ジュニア日本文化検定」。凄い話なんですよ、これが。以下、この企画のどの辺がどう問題なのかを軽く解説します。
その1 発端
京都市教育長で門川大作という人がいます。この人は実は安倍晋三氏直属の教育再生会議のメンバーだったりします。この人が2006年の5月30日頃、国会答弁で「京都は教育基本法改正案と軌を一にしています」という趣旨の発言をしました。で、改正法案の「我が国と郷土を愛する態度」を培うものとして、その時いきなり現れた案がこの「ジュニア日本文化検定」(以下『ジュニ検』)です。この時の発言以降、京都市教育委員会の名でこの検定のテキストが作られ、市内の全公立小学校に配布されました。
これは、普通に考えると、行政による教育内容への介入です。っていうか、教育基本法が改悪される前から「改正法案と軌を一にして」いるというのは、要するに、教育基本法違反っていうことです。
その2 その後の経緯
普通、市町村などの地方公共団体が何かを外注する時は、いろいろな企業から見積もりを出して公平に審議するのものです。ですが、この「ジュニ検」テキストはなぜか特定の一企業にのみ最初から制作および出版がまかされています。しかも出来上がったテキストは京都市教育委員会が全部買い上げています。何ておいしい話。一方で、このテキストに載せる内容の執筆は、市内の小中学校の社会科の先生方にまかされました。まかされた、というよりも、校長からの職務命令によって無償で書かされたというのが正確です。しかも、先生方がその内容を提出した後、書いた内容とは全く違うものに改竄されてテキストに載せられました。
その3 テキストの内容
「ジュニ検」テキストは、「日本文化検定」とうたっていながら、実際は京都市内(の、北大路から七条、宇治あたり)歴史に8割ほどの分量を割いています。その内容も、歴史的に全く間違っていることを事実として載せたり(例:「京都は江戸時代に『天皇のおひざもと』と呼ばれた」・・・実際は江戸が「将軍のお膝元」、大阪が「天下の台所」と呼ばれただけ。京都は「花の都」)、意図的な内容の脱落があったりします。華やかなる貴族文化がやたらに強調される一方で、近代以降の歴史にはほとんど触れられず、京都ならではともいえる、部落解放運動や平和運動などの取り組みが一切無視されているのです。
しかもテキストにはほとんど女性が登場しません。本文中に紫式部が、表紙の見返しに清少納言が出ているだけです。
あ、ちなみにこのテキストの監修は市田ひろみという人が当たっています。彼女は元「つくる会」の理事だった人です。せっかく京都で「つくる会」教科書の採択を阻止して来たのに、教科書ではない、副教材でもない、でも強制的に使用される教材が「我が国と郷土を愛する態度を養成」することを目的とした、「つくる会」教科書もどきになってしまっているわけです。
その4 企業とのつながり このテキストの裏表紙には、なんと、NTTドコモの広告が大きく載っています。それだけではなく、巻末に「支援を頂いた企業」として、7社の文字が大きく載せられています。学校で、あたかも教科書のようにして無理矢理配布させている本に、こんな特定企業あるいは商品の営利活動と見なされ得るものを載せて・・・いいのか??
その5 実施に当たって この検定は、市内の小学校5,6年生全員が受けさせられます。市民団体が抗議をしに行った際には、京都市教育委員会は「強制ではない」という趣旨のことを発言しましたが、実際は授業時間や放課後の部活動時間などに検定を受けさせるよう、各学校に指導しているようです。検定を受けさせられる方にとっては試験と同じです。
すごいでしょう、これ。いろいろ抗議行動とか要請とかやってきたにも関わらず、今
週から12月2日まで、京都市内の全小学校で実施中です。もっと詳しく知りたい方
は
http://sugakita.hp.infoseek.co.jp/newpage30.htm#a
をご覧下さい。
2006年11月22日
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政府案が可決されたら、そんなものが全国で堂々と出回ったり、強制されるかもしれませんね。
反対運動頑張らねば!